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hanihostamp penguinblog

のほほん、ペンギンライフ。

病院探し。(4)

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東京五輪のエンブレムデザイン発表後の、類似デザイン云々の件。「おっ」と身を乗り出してしまった。

今年前半にヒットして、わたしも好きなMark Ronsonの“Uptown Funk”に、The Gap Bandの79年ヒット曲“Oops Upside Your Head”を引用しているとの主張があり、訴訟になる前にマーク側がこれを認めて、曲のクレジットにバンドメンバーやプロデューサーなど作者5名が、“Uptown Funk”のクレジットに加えられることになった(ロイヤリティーが分配される)というニュースをラジオで聴いたのが数ヶ月前。2つの曲を聴き比べたものの、え?これで「引用」になったら世間に出回ってる曲の多くがオリジナルじゃなくなるんじゃないかと。他にもヒット曲に対して「引用」訴訟で多額の賠償命令が下った例や、裁判に至る前に和解した例など、どうも、訴えられた側が気の毒になる話だなと。創作・表現者にとって受難の時代になりつつあるのかな…などと思ったものでした。

わたしなんて、デザインの仕事でどれだけ売れ筋の人気デザインを「参考」にしてきたか…「この雰囲気で、とはお願いしましたが、ちょっと似過ぎたので、もう少し変えてください」と言われたりして。唯一無二であると証明する必要があるロゴマークのような世界は、大変そうです。シンプルだから何にも似ないというのも難しそうで。

〈追記〉これを書いた時点では知らなかったのですが、その後、この問題は色々あって…驚きもありつつ、色々複雑です。

 

とはいえ、今回のエンブレムは、その騒動より、気になるのは、これまで出て来た五輪関係のデザインとの、関連性(一貫性)のなさではないのかな…

新国立競技場の建物も、ボランティア用のポップなユニフォームも、くだんの和風エンブレムも、方向性がバラバラな気がする。招致用の桜のデザインはいずこへ…

思い出したのは、文部科学省の建物の入り口にある、文化庁文部科学省、日本ユネスコ国内委員会、の三枚の看板。お役所がからむと統一感がなくなるものなんだろうか。それぞれ著名人による揮毫で、一点ずつ見たらそれぞれ成立するのに、並べるとバラバラ…

五輪のデザイン関係も、それぞれ横の連携がないまま公募、選定を進めたんでしょうか。

 

病気をいくつも抱えた身内の通院につき合っていると、大きな病院での各科での診療も、そういう縦割りのところあるなぁ、と思うわけです。どの先生も、原因不明の痛みについて、改善しないなら薬を強くしますだとか、より精密な検査をしますだとか仰って(もちろん、それは患者の苦痛を除くためにではあるが)、検査、投薬、検査、投薬。これを数カ所で同時並行(でもアプローチはバラバラ?)していて、このままでよいのだろうか。

 

手の痛みであちこちの科や病院をさまよう身内につき合って、地元の鍼灸院での治療が始まりました。

前の治療院とは雰囲気が違い、ダイエット(耳の鍼)コースがあったり、「暑いので帰りのタクシー呼んでくださる」と仰る患者さんがいたり、なにやら華やか。

流派(?)も違うらしく、鍼とお灸のやり方、箇所など多少変化があったようですが、話もよく聞いてくださるし、本人は満足の様子。

新しい先生によると、「ひとつの可能性として、ストレスで気がうまく流れずに痛みとして出ているのかも」とのこと。

「緊張をほぐして全体の気をうまく流すように」(カーテン越しに聞いていたので、「気」だか「血」だか定かではないが)、と副交感神経(リラックスする)を優位にする治療をしてくださったようです。

 

この、ストレス原因説は、付添人のわたしにも新鮮に響きました。

痛みの原因がMRIなどの画像でも、血液検査でも分からない今、「診断」は、「推理」の段階に来ているのだと思い知る場面でもありました。

 

 先日、地元の総合病院のリウマチ科の医師も、「外部の民間療法で治療を受けること」には嫌悪感を示しておられたものの、ひとつの推理を提示してくださったそうです。

「何をやっても効かないということは、抗がん剤の副作用で痛いのかもしれない」ということ。これは痛みの出始めた時期から考えて、可能性アリかも。

 

  さらに、別の日、整形外科を受診して、鍼灸院へ通い出した話を懲りずに伝えたところ(踏み絵のように、医師の態度を知るために、あえて話したとか)、その先生は「個人的には、少しでも楽になっているのであれば、鍼灸治療を続けていただきたいです」と背中を押してくださったとか。

そして、あらたに、原因不明の痛みを訴える患者さんには出しているという、副作用アリの痛みを抑える薬を追加してもらえたらしいのだけれど、それは果たして良いやら悪いやら。

 

だって、リウマチでも整形外科でも結構強めの薬を出してもらって、鍼灸院にもしばらく週に二回ほど集中して通って…で、例えばひと月後、痛みが軽減したら「どれで成果が出た」のか、分からないではないか。

治って欲しいのはやまやまなのですが…推理ゲームならば、せめて正解がどれか知りたい。付添人としての、唯一のささやかな希望。

 

そうして、ここへ来て浮上したのが治療費の件。

鍼灸治療はだいたい、一回4,000〜4,500円が相場なんでしょうか。通い慣れたひとに聞くと「そんなもんよ〜」とのこと。

今後お世話になる治療院では、当面は週二回の通院が望ましいとか。

がん治療で大金を使っていることもあり、患者本人はできれば鍼灸治療は、保険適用の料金で受けたいようなのですが…

今回知ったのは、地域(都道府県)によって保険適用にも色々と差があるようで、隣の県の治療院では、例えば、自由診療の場合、一般4,000円 70才〜2,900円程度で、保険適用の場合、自己負担分は500円。

新たに通い出した地元の治療院では、一般4,500円、高齢者割引なし。保険適用の場合、自己負担分は3,100〜3,500円(1〜3割負担による)。

後者は、通常なら患者自身が療養費の請求を行う(手間がかかるらしい)ところを、治療院に代行してもらう、その手数料分が上乗せになっているらしい。

支払額が500円と3,000円(+α)では結構な違いですが、隣の県への往復代1,700円を足すと、計2,200円(前治療院)と計3,500円(新治療院)の違いとなる。

治療費を抑えたい患者の気持ちはともかく、通院の負担を考えると、地元で通うのがより良さそうなのです。

 

しかし、そもそも保険適用にはハードルが。

リウマチ科で現在、投薬を受けている時点で、「同一の病名で他の医療機関で併用治療している場合は認められない」のでアウト。

整形外科でもMRI検査や投薬を受けているので、いくら先生が好意的でも同意書をもらうことは不可能。

そこで、別の科の、例えば内科医に、鍼灸治療が受けられる病名の中で、自分が該当する症状の病名があり、鍼灸治療が必要だとの同意書をもらうことが出来てはじめて保険適用になるとのこと。

もう、そんなことを考えること自体がストレスだから、自由診療で全額払って、毎回1,200円程度(保険適用で安くなる額)を私が出した方が早いので、そう言っているんですが。

 

とはいえ病人にも意地のようなものがあり、「じゃあ、出してもらおうか」とはならない。「いや、どうにか頑張って頼んでみる」「もし保険がきかない場合は全額自分がなんとか出す」の一点張り。

ようやく見つけた鍼灸治療に理解を示さず…どころか民間療法すべてを否定する発言をされたという、リウマチの先生についても、「薬だけなら別のところでもらえるし、あの先生にはもう、お世話にならなくてもいい」と憤慨するあたり、なかなかたくましく、面白い。

命がけの医者探し、タフっす。

 

医師もいろいろ、病院も色々だけど、患者も(頑固だったり甘えるべきところで甘えないでいたり)案外いろいろ、だなぁ。

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