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のほほん、ペンギンライフ。

病院探し。(1)

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念願だった、1〜2日の旅行にも使えるサイズの帆布製トートバッグを買いました。

昨年の夏あたりから旅行に使える軽い鞄を探していて、今年に入って、何度も遠出が必要になり、10年以上使っている帆布トート(丈夫だが重め)かリュックサック+エコバッグなどで乗り切って来たものの、どうも辛い。なんか違う、と。

とはいえ、出先で見かけた鞄を気に入っても、吟味する時間がなかったり、あとから考え直してみたらカジュアル過ぎるなと思ったりで買うには至らず。夏のセールが始まってすぐ、百貨店に「買う気満々」で出かけた時も、ピンと来なくてそのままUターンしてしまった。

それでも、どうしても軽い大きめ鞄が欲しい、と切実に思うようになって、またネットで調べて、ようやく良さげな鞄のブランドを見つけました。ただ、直営店や販売店は他府県にあるのみで、百貨店などでの扱いはなし。

わざわざ電車を乗り継いで行くのもなぁ。とはいえ、ネットではどの色を買ってよいのか決めかねるのと、サイズ感や肩にかけたときのバランスが、文字情報と画像ではどうもつかめない。質感や重さなども。

どうしようかなぁ…ブックマークしたまま一週間ほど経ち、昨年同様、買いそびれて夏が終わるはずだったのです。

が、思いがけず、わたしは先日、炎天下の中電車を乗り継ぎ、見知らぬ駅の細い路地を歩き、鞄店に向かいました。

早速気になっていた商品を手にしてみると、店員さんは「店内は暗いので、外に出て、実際の色味などを確認してください」と、いくつも鞄を抱えて連れ出してくださる。路地裏なので、そこへ、自転車のおじさんが通りがかり、よけたりしつつ…

いくつか手に取って肩にかけてみて、最終的に選んだのは、ネットで心に決めていたタイプとは別の形状、色でした。

行ってよかったのは、太陽光のもとで色が確認できたこと、質感や重さが分かったこと。そして、使い始めて三年経過した鞄が展示されていたことで、「使いこむ楽しさ」が想像できたこと。

素敵で素朴でいい感じ、のそのお店と鞄を一応紹介しておきます。

PRODUCTS of ichimaruni

 

先日体験した「病院探し」の話を書こうとしていて、脱線しました。

なぜ、出不精で腰の重い自分が他府県の鞄店まで出かけられたか、というと、その周辺(といっても乗り継ぎ二回必要)の、とある商店街の一角にある鍼灸院を訪問する用があったからなのでした。

その町には他にも鍼灸院がたくさんあって(数10mおき?)、何もそこでなくてもよさそうだったのですが…もっと言えば、地元にも探せばあったのではないかとは思うんですが。

そこは、このひと月半ほど、手首周辺の腕の側面から手の甲、親指にかけて激痛が走って家事が出来ないと言う身内のためにネットで探して見つけた一軒でした。

 

以前、「よいお医者さんの話(2)」でも書きましたが、あらためて。

わたしの身内に、癌がある時急に進行して、このままでは手術で切除出来ないと診断された者がいます。

医師からは、即、抗がん剤治療をはじめるしかないが、薬が効かず癌が小さくならなければ手術も出来ないし、もし手術に進めても臓器をいくつも摘出する必要があり、退院後の生活や延命には何の保証もできない、という、どこをとっても罰ゲームみたいな治療計画を告げられ、一旦は入院したものの、先の見えない治療に当人が参ってしまい、一時退院の際に、以前から本を読んで知っていたクリニック(遠方)でセカンドオピニオンを受けることに。

そして、医師の承諾を得て地元病院での標準治療を中止して(とはいえ今後のことを考えて医師との関係は保ったまま)、新しいクリニックで自由診療の治療を受けることになって数ヶ月。

現在、3度の治療(カテーテルで直接腫瘍の箇所に投薬し、全身への負担を減らしつつ効果を高める血管内治療)を受けて、後日、当初の医院でMRI内視鏡検査などを受けて経過を共有してもらって、結果、癌は驚くほど小さくなり大掛かりな手術は必要ない状態まで回復出来たのでした。再発した場合にも地元の医院で手術、処置等が可能なところまで…

治療費は高いけれど、効果が出てよかった。奇跡のようだと安堵したのもつかの間、その病人が急に、腕や手首、指、両手が痛くて日常生活が出来ないと訴えるようになって。

手首や指の痛みというのは不便で苦痛なものらしく、衣服の着脱、ペットボトルや瓶の蓋の開閉、手をひねって物を動かしたり物がつかめないなど、癌よりもずっと日常に食い込んでくるようです。洗濯機の糸くずフィルターの着脱や、ハサミで布を裁つなど、何気ない動作に苦痛が伴うとかで。

 

おそらく以前から患うリウマチが原因だろうと、当人も周囲も思っていたものの「その痛みはリウマチではありません」とのリウマチ科医の回答。それなら、と同じく通院中の整形外科で診てもらうも、「レントゲンで骨に異常はないし、この場合手術しても改善しないし、おすすめできない。湿布と痛み止めしか出せない」との回答でした。癌でお世話になったクリニックで、手の血管の炎症を抑えるような治療もしてもらったにも関わらず、痛みは改善せず。

痛みを抑える強めの薬を飲んでも、手首用サポートをしても温泉に出かけても、効果は出ず…

はじめは、まぁ癌が収まったのだから、手の痛みくらい何とかなるでしょ、と傍観していたものの、どこを受診しても何をしても改善せず、徐々に気持ちがふさぐ様子を見ていたら、このままでは辛いだろうなと端で見ていても思うように。

病は重い、軽いではなく、原因や改善法が分からないのが辛いんだなと。難病を抱えたひとのご苦労を、ふと考えてみたりしました。

 

それでも、標準治療での対応が難しかった癌が快方へ向かった経験から、「探せば他に、どこかによい先生がいるかも…」と、ネットで検索をはじめたのでした。

病人には悪いんですが、仕事終わりの深夜に少しずつ、自分の鞄探しと並行しての作業でありました。

検索の仕方は、鞄を探すときと同じノリで、思いつく限りのキーワードを入れました。病人が痛いと示す関節の位置や、痛む動作の内容など。そして、住まいに近い地域を入れてもヒットしないので、徐々にエリアを広げ、最終的に、普通列車で2時間程度、特急利用で1時間30分までの近隣府県まで対象にすることに…

医師やクリニックを探すときの条件は、普通は、通院と治療の費用、通院の距離、アクセス、治療の効果、クリニックの雰囲気(医師やスタッフの人柄から作られる)などですが、治る見込みが薄い症状の時には、「希望の兆し」を与えてくれそうかどうか、という点が何より重要になってくるものです。

癌の時にも同じだったように、治るのが最良だけれども、たとえその見込みは少なくても、なにか今よりは良くなる、あるいは楽になる、辛さをしのぐ対処法を教えてもらえるなど、ほんの少しでも希望が見えて来るヒントや材料を与えてくれる先生、あるいはクリニックかどうかという点が。

そこで、たどり着いたのが電車で一時間半の鍼灸院なのですが…

病院探しは、数珠つなぎ。

そんな話を次回に書きます。

※イラスト内の英語に間違いもあるかと思いますがお許しを。

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