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hanihostamp penguinblog

のほほん、ペンギンライフ。

今自分に必要なものは…

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このところ、世界を覆う不穏なムードと自分の日常との間の距離感が分からない。フランスでの一件に限らず、昨年から、いやもっと前からあちこちの国で(日本でも)深刻な問題がいくつもあるわけで…

こんな時、悲観的な気分を引き受けてくれるのは、それに合う本かなと思うんですが、うちにあるものでは、カート・ヴォネガットの『国のない男』や、マーク・トウェインの『不思議な少年』でしょうか。ただ、久々に読み返したいと思っても、もう引っ越し用の段ボールの中なのであります。

そして突如、手塚治虫の『アドルフに告ぐ』も再読したくなり、どこかで入手しようか

と思ったり。

 

いやいや、今、本を買っている場合ではないのです。段ボールは小(重いもの用)20個、大(かさばるもの用)10個を用意してもらったのに、本だけで小の段ボールをすべて使ってしまいそうな勢いなので。

読むための本だけじゃなく、資料としての画集や図録、図鑑的なものが多いのもあるけれど…それにしてもなぜこんなに?

 

…と、我ながら、うんざりしていたくせに、この間食材を買いに近所に出かけて、ふと入った雑貨店の一角に古書店の企画展示コーナーがあり、水木しげるの漫画などの付近に見つけて買ってしまいました。

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うわー素敵。すべてのページに美しいイラストやSFファンタジー関連の本のカバー画や挿画などが贅沢にレイアウトされて、『ナルニア国物語』や『床下の小人たち』、『雨月物語』や『砂の女』がとり上げられていたり、ドッペルゲンガーもの、フランケンシュタインやドラキュラものが紹介されたり、萩尾望都さんの読み切りSF漫画があったりと、盛り沢山です。

そのなかで、外宇宙ものに対して、内宇宙(イナースペース)をテーマにした作品として紹介されていた、半村良さんの『石の血脈』を読みたくなった。


説明文によると、

失踪した新妻・比沙子を捜す隅田は、古代イスラムから脈々と伝わる血の秘密にたどりつく。アトランティス、巨石信仰、吸血鬼伝説、狼男、永遠の命…。壮大なスケールで描く半村伝奇SF小説の極み。」

だそうです。ほほぉ、わたしの好きな「失踪もの」でもあるわけか。

水木しげるさんの漫画の中に「化木人のなぞ」という作品があって、それも「失踪」「緑の血」などのキーワードがあったりするから、やはり雑貨店の古書企画コーナーで『SFファンタジア』と水木作品群が近い位置に置いてあったのは納得ですね。読み返そうにも今は段ボールの中なのが辛いですが…

 

アトランティス」というのも、SFものに欠かせないキーワードです。

昨日読み終わった『百億の昼と千億の夜』でもアトランティスが一夜で海に沈んだ話が鍵になっていますし。

以前、家族で旅館に泊まって、深夜のテレビで『アトランティスのこころ』という映画を放映していて、タイトルに惹かれて兄と二人で観ることに。いつ、アトランティスの謎が出て来るのかと二人して待てども待てども出て来ず…ああ、SFじゃなかったのね、と、苦笑した記憶がありましたが。(ともあれ、スティーブンキング原作のいい映画でした)

 

さて、わたしが買ったSFファンタジアは、1979年刊行当時、980円 で、古書としての値段は1,000円(税別)でした。なんだかお得な気分。

しかし、食材を買いに出たその日、財布に3,000円入れていただけだったので、かろうじてこの一冊にとどめたのが幸いしたような。

あれ以上売り場で物色したら次々欲しくなって買っていたかも…おそろしい。

 

世紀末だった1999年、2000年の頃よりもずっと、今の方が、なんだか、この世界の滅亡の予感を示す物語が自分には必要な気がします。

不安の解消法を教えてくれるからではなくて、同じような不安と諦めを抱えた「現代人の〈内宇宙〉の終末感」を読むことで、今を生きている実感を持ちたいのかなぁと。しかし、この雑誌を読むと、内宇宙(イナースペース)への探検をテーマに描かれ出したのは1960〜70年代らしいので、何を今更、という話なのですね。

 

しかし、それはそれとして…

イナースペースの話をした後でナンですが、箱の中のスペース問題が今は先なのでした。

本を入れる段ボールの隙間に入れるものがもうなくなってきたのです。

本が終わったら、CDRの束を収納せねばなりません。しかも割れないように。

隙間問題はそのときにも発生しそうです。

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